子供の僕だって、いつか大人になるんだから待っててよ。
『home』表紙より
『home』
つるきゆきこ/著
☆☆☆読んでみました☆☆☆
『home』より引用
つるきゆきこさんの作品を読ませてもらったので、もう一つ読んでみました。可愛い少年のイラストに惹かれて購入しました。少年の表情がすごく可愛くていいのですよね~。
☆☆☆どんな話なのかしら?☆☆☆
この絵の方が、中村明日美子さんの絵に似ていますよね。
主人公の辰巳は若くして小説家になり、一軒家で一人、小説を書いています。その家に紛れこんできたのが、小学生の澄晴(すばる)です。引っ越してたばかりで、近所を探索していた時に辰巳の家に、偶然やってきたのです。嫌がる辰巳のことなど構わずに、子供のずうずうしさで、毎日辰巳の家にやってくるようになります。
人嫌いの辰巳ではあるけれど、子供をそんなに邪見にもできずにいると、毎日やってくる澄晴とだんだんと仲良くなってきます。どんどん気持ちが近くなっていている時に、澄晴が両親の都合で外国に行くことになります。
そこから離れ離れになってしまう二人です。澄晴が返ってくるまで10年間、長いですね。それなのに辰巳は、澄晴が帰ってくるまでしっかり待っているのです。なんでしょう、ちょっと執着、みたいな。
そう、執着とか嫉妬とか、そんな感情が多くて、読んでいてちょっときつい気もしますね。話自体も少し無理があるような気もするし。
もう一つ作品が入っているのでですが、こちらの方もまた執着がすごくて。表題作以上に怖い作品になっています。
話の怖さとかも中村明日美子さんに傾倒しているのかしら?もう少し、普通の話が読んでみたいですね。
☆☆☆エロ度はどうなのかしら?☆☆☆
『home』より引用
赤面したところなどが、なかなか色っぽいのですが、最近のエロエロの漫画に比べるとエロどはいまいちかれません。