「あまあま」「ラブラブ」でたまごのように溶け合うの💛
とろけるたまごとベッドの中で
ミブヨシカズ/著、日本文芸社/発行
☆☆☆読んでみました☆☆☆
ミブヨシカズさんの商業デビューの作品のようです。表紙でもわかるように「ラブラブ」の「あまあま」の幸せそうな二人が描かれていて、ほっこりしてしまう表紙に思わず、手にとっていました。
攻めはムチムチでがっちりとした体形で、受けは甘い感じのイケメンです。
どんな話なのでしょうか?
☆☆☆どんな話なのかしら☆☆☆
ケイゴとユウは、付き合ってから10年、同棲してから5年というカップルですが、今だに「ラブラブ」「あまあま」でとても仲良しです。
ある時、テレビで「同性婚」や「パートナーシップ」のことをやっているのを目にします。昔よりは偏見がなくなったとはいえ、それでもまだまだ法律的にも難しいことがいっぱいです。
ケイゴは、自分たちも「パートナーシップ」や「同性婚」を考えてもいい頃だと思い始め、ユウに相談します。ユウもてっきり賛成してくれるとばかり思っていたら、ユウは賛成するどころか反対します。
というのも、ユウには「ゲイである」と親にカミングアウトしたことで、親から勘当された過去があるのです。「同性婚」をするにあたって、自分たちに向かう風向きが変わることを身に染みてわかっているからです。
「同性婚」をする、しない、ということで二人の間に溝が入ってきます。今でしたことのない喧嘩もして、ユウはとうとう家出までしてしまうのです。
しかし、二人の間にできた溝も、その愛情で埋まっていきます。二人とも相手を思うがゆえに考えて悩んでいるからこそ、お互いのことを思えばこそなので、結局、溝も愛情で埋まっていって、仲直りすることができます。
多少の紆余曲折はあっても、その真になる部分は愛情なので、愛情一杯の作品になっています。「ラブラブ」「あまあま」が好きな人に読んだ頂きたい本です。